競艇のスタート展示や周回展示って何?展示航走のポイントを徹底解説

admin
2021年3月5日

競艇のスタート展示や周回展示って何?展示航走のポイントを徹底解説

引用元:https://www.boatrace.jp/owpc/pc/extra/enjoy/guide/level2/l2_01_02_01.html

近年では、インターネットの普及により、公式サイトでレースの事前情報なども簡単に調べられる時代になりました。

しかし、単に『情報だけを見て』予想するのと、実際に『展示航走を見て』予想するのとでは、明確な差が出ると言われています。

今回当記事では、競艇の展示航走について詳しく紹介していきます。

競馬のパドックと同様に、競艇で予想する上では『展示航走』が、かなり重要になってくるのは間違いありません。

それでは、順を追って見ていきましょう。

 

展示航走とは?

引用元:https://www.boatrace.jp/owpc/pc/extra/enjoy/guide/jiten/19/y_181.html

競艇の展示航走とは、本番レースの直前に、各選手が、予想の参考やボートやモーターの調子を観客に見てもらうために、コース取りとスタートの練習を行うことを指します。

展示航走は『スタート展示→周回展示(2周)→展示タイムの測定』の流れで行われ、それぞれの内容で以下の項目を確認することができます。

 

スタート展示

行き足・進入隊形・スタートタイミング

 

周回展示

回り足・艇の安定感

 

展示タイム

伸び足

 

上記のことから、展示航走では主に『モーターの性能』を確認していると言えるでしょう。

競艇では、モーターの性能が選手の実力と同じくらいレースの結果に影響するとされていて、予想する上では重要な要素となります。

また、展示航走では、『スタートの進入隊形』も確認することができます。

必ずではありませんが、展示航走でのコース取りはレース本番でもそのまま行われることが多いので、それを前提に予想を組み立てていくことが多くなるでしょう。

このように、出走表の情報に展示航走の情報をプラスすることで、予想の質を格段に上げることができるので、展示航走を見ないで予想するのは、圧倒的に不利と言えるでしょう。

それでは、予想する上で重要な着目ポイントを紹介していくので、予想の際にはぜひ、参考にしてみてくださいね。

 

スタート展示のポイント

引用元:https://www.boatrace.jp/owpc/pc/extra/enjoy/guide/level2/l2_01_02_02.html

競艇のスタート展示とは、本番のレースの直前に、各選手がスタートの練習をすることを指し、レース本番を想定して、ピットアウトからスタートまでしっかりと行われます。

スタート展示で、注意して見るべきポイントは以下の3つになります。

 

・モーターの行き足

・進入隊形

・スタートタイミング

 

進入隊形とスタートタイミングは、公式サイトの直前情報の画面で、データや数値として確認できるので比較的分かりやすいでしょう。

しかし、モーターの行き足は中継を見ながら目視で確認することになるので、競艇初心者の人には少し難しく感じるかも知れませんが、何度も注目して見て少しずつ慣れていきましょう。

 

モーターの行き足を見るポイント

モーターの行き足とは、『最高速になるまでの中間速』のことを指し、行き足が良いとスタートしてから、第1コーナーまで早くたどり着けたり、ターン後の直線でもより早く最高速になることができます。

逆に、行き足が悪いとスタートが良くても、第1ターンマークで先にターンすることができなかったり、直線での最高速で走れる距離が短くなったりしてしまいます。

こちらは、数値として出るわけではないので、競艇場のモニターや公式サイトからの配信で確認しましょう。

スタートしてから第1ターンマークまでのスピードが伸びている艇は『行き足が出ている』、逆に、スピードが伸びずに他の艇に引き離れるようなら『行き足が出ていない』ということになります。

行き足が出ている艇は本番のレースでも活躍が期待できるので注目しておきましょう。

 

進入隊形を見るポイント

引用元:https://www.boatrace.jp/owpc/pc/extra/enjoy/guide/level2/l2_01_02_03.html

進入隊形とは、『それぞれの選手がどのコースからスタートするか』を表す際に用いる言葉です。

基本的には枠番通りのコースでスタートする『枠なり進入』が多くなりますが、アウトコースの艇がインコースを取りに行く『前ヅケ』を行うこともあるのでしっかりと注目しておきましょう。

競艇は、基本的にインコースが有利とされているので、アウトコースの艇は少しでもインに入ろうとします。

スタート展示で『アウトコース選手が1~3コースを取りに行くような大きな前ヅケ』が行われた場合は予想が難しくなるとされています。

その理由は、大きな前ヅケが行われた場合、本番のレースでスタート展示通りの進入隊形にならない可能性が上がるからです。

進入隊形が変わると、レース展開が全く異ってくるので、組み立てておいた展開予想が無駄になってしまう可能性が高くなります。

以上のようなことから『枠なり進入のレースの方が予想しやすい』とされています。

競艇初心者の人などは特に、スタート展示で枠なり進入が行われたレースに絞って予想する方が無難と言えるでしょう。

 

スタートタイミングを見るポイント

引用元:https://www.boatrace.jp/owpc/pc/extra/enjoy/guide/level2/l2_01_02_04.html

スタート展示ではフライングをしてもペナルティがないので、各選手は先ず、タッチスタート(.00のスタート)を狙って全速力でスタートします。

当然、スタートタイムが早い選手には注目しておくことが必要ですが、『スタート展示でフライングをした選手』にも注目しておいた方が良いでしょう。

その理由は、選手が思っていたよりモーターの性能が良かったため、フライングになってしまった可能性があるからです。

もちろん、例外もあるので他の要素と組み合わせて予想することが重要になります。

出走表に書いてある平均スタートタイムと合わせて、スタートが早そうな選手に注目しておきましょう。

 

周回展示のポイント

引用元:https://www.boatrace.jp/owpc/pc/extra/enjoy/guide/level1/l1_01_03_03.html

続いて、周回展示の注意しておくべきポイントも見ていきましょう。

周回展示とは、本番のレースの直前に、各選手がターンの練習をすることを指し、各選手はスタート展示の後で、一定間隔ごとに出発して『第1ターンマーク→第2ターンマーク→第1ターンマーク』の順で3回ターンを行います。

周回展示の注意して見るべきポイントは以下の2つになります

 

・モーターの周り足

・艇の安定感

 

こちらの2つも、数値ではなく目視で確認することになるので、何度も周回展示を見て慣れていきましょう。

また、周回展示時の風や波の影響もあるので、1回のターンで良し悪しを判断するのではなく、3回のターン全てに着目してトータルで判断するようにしましょう。

 

モーターの回り足を見るポイント

モーターの回り足とは『ターンを上手く回れるモーターの性能』のことを指し、回り足が良いと、プロペラが水をしっかりと捉えられるので、旋回半径の小さいターンを決めることができます。

逆に、回り足が悪いとターンがふくらんでしまい、内側を差されてしまう原因になってしまうでしょう。

各選手の回り足は、周回展示でターンが外側に流れていないかで判断できます。

こちらも数値として出るわけではないので、競艇場のモニターや公式サイトからの配信で確認しましょう。

艇の先端が早く内側に向いたり、コースの内側に向けて艇が流れていく艇は回り足が良いとされています。

逆に、艇の先端がなかなか内側に向かなかったり、コースの外側に向けて艇が流れていく選手は回り足が悪いとされています。

回り足が出ている艇は本番のレースでも活躍が期待できるので、注目しておきましょう。

前記の通り、競艇は基本的にインコースが有利なので、1号艇の回り足が良い時は必ず注目しておきましょう。

 

艇の安定感を見るポイント

周回展示では、艇の安定感を見ておくことも重要になります。

艇の安定感が良いと、選手は思い切って大胆なターンをすることができ、思い通りの場所に艇を運べるようになります。

逆に、艇の安定感が悪いと、転覆を恐れて慎重なターンになってしまったり、狙ったターンを決めることが難しくなったりしてしまいます。

各選手の安定感は、周回展示で艇がバタついていないかに着目して確認しましょう。

ターンを静かに回れる艇は安定感が良く、ターンでバタつくような艇は安定感が悪いとされています。

こちらも数値として出るわけではありませんが、周回展示の3回あるターンのうち、2回以上バタつくようなら危険視しておいたほうが良いとされていて、アウトコースの艇の安定感が良いと、『差し』、『まくり』、『まくり差し』を展開に応じて狙える可能性が高くなるとされています。

 

展示タイムとは?

画像元:https://www.boatrace.jp/owpc/pc/extra/enjoy/guide/jiten/19/y_182.html

競艇の展示タイムとは、各選手の『直線の時に掛かった時間』のことを指します。

展示タイムは、周回展示2周目のバックストレッチのスタートライン延長線から第2ターンマークまでの150mで測定されていて、展示タイムで見るべきポイントは『モーターの伸び足』とされています。

展示タイムは、周回展示が終了した後の場内アナウンスや、公式サイトの直前情報で数値として確認できるので、初心者の人でも簡単に確認することができます。

予想する際にはぜひ、参考にしてみてくださいね。

 

モーターの伸び足の見るポイント

モーターの伸び足とは『直線での最高速』のことを指します。

伸び足が良いと、バックストレッチの直線で他の艇と競り合ったときに、追い抜くこともできますが、伸び足が悪いと、バックストレッチの直線で他の艇に追い抜かれてしまうこともあるでしょう。

各選手の伸び足は展示タイムが早ければ早いほど良いとされていて、展示タイムが『0.15秒』違うとバックストレッチで1艇身の差ができると言われています。

また、アウトコースの艇の伸び足が良いと、1周目の第1ターンマークでまくりを決めやすいとされています。

出走する艇の中で、展示タイムが最も速い艇と最も遅い艇をチェックしておきましょう。

 

まとめ

今回当記事では、競艇の展示航走について詳しく紹介してきました。

スタート展示・周回展示・展示タイムにはそれぞれ見ておくべきポイントが存在して、予想する上でとても重要となります。

予想の際にはぜひ、参考にしてみてくださいね。

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